薄い上着越し、わたしの背中に小さな熱い手を感じた。

この一行を読んだ時に悟りました。

 

本日感想を書くのは

 

「夏と花火と私の死体」

乙一

集英社出版

 

 

乙一さんの本を初めて読みました。

ちょっぴり残酷な話なのに、どこか清々しく読み割りました。

 

やっぱり想像力が欲しい!

冒頭から情景をイメージするのが困難でした。

 

 

―――倉庫ほどの大きさに積み上げられた石のそれは、まるで石垣だけになった小さなお城のようだ。

 

やしろの階段、お宮、穴、花火を見る人垣

 

物語の鍵になることは分かるのだけれども、

上手くつながらない、イメージし切れないのが悔しかった、、笑

 

初めの章で殺された「わたし」の目線で最後まで描かれる話は初めて新鮮でした。

 

 

 

 

短いですが今回はこれで。

 

 

 

私の薬指にはあなたからもらった指輪が輝いているのよ。

お笑い芸人の方が書いた本を初めて読みました。

そういえば又吉さんの火花も読もう読もうと思って読んでいない、、、

 

小説を書く芸人は多いですよね。

やっぱりコントだったり漫才だったりネタを考える上で

ストーリーを作ることに慣れているんですかね!

キングコング西野さん、劇団ひとりさん、板倉俊之さん、バカリズムさん。

 

今回は読んだのは

 

『余った傘はありません』

鳥居みゆき

幻冬舎文庫

 

です。

 

読み終わった瞬間読み返したくなりました。

 

ストーリーは姉ときえ・妹よしえの双子のお話。

初めは章ごとに両サイドから書かれていたのですが、

途中であれ?どっちも出てこない、どこに繋がるんだ?っていう章があって

また双子が登場する。

 

メモしながら読めばよかった、と後悔しました。笑

 

私は小説、なかでもミステリーが好きなのに

登場人物がこんがらがることが多々。

それに目を瞑ってしまうこと20年、笑

この堅くなった頭を何とかほぐそうと試行錯誤しています。笑

 

いままでこんがらがったまま読み終えて、

訳分からなくても面白かった、と思える自分が不思議でした。

でも、最近気づいたこととして、私は小説が好きというより

活字や言葉が好きなんです、きっと。

「わーこんな表現の仕方あるんだ。」っていう発見があったり

綺麗な言葉に出会えたりするだけで、

得した気分、というか、嬉しくなります。

 

 

話が逸れました。笑

 

とにかく、この小説は紙とペンをもってもう一度読もうと思います。

理解しきれていないです。笑

ただ、そんなにこの双子から離れてしまうの、とか

斬新な視点、とか

次はどこから?って、次の章がわくわくするような本でした。

久しぶりに一気読みしました。

 

それよりもなによりも私の印象に残っているのは

解説の中で引用されていた鳥居みゆきさんと穂村弘さんの対談の一節。

 

穂村「孤独耐性はあるんですか」

鳥居「だめです、寂しがり屋です。でも基本一人が好きなの。知らなければよかったの、人と遊ぶこととかを。ご飯誘われて、行きたくないと思うのに結局寂しいから行って、やっぱ行かなきゃよかったって絶対思いますもん。(以下略)」

 

歌人穂村弘の、こんなところで。」(「花椿」2013年10月号)

 

衝撃が走りました。笑

私の大学生活をこんなにも的確に表現できるなんて、と。

この解説を読むためにこの本に巡り合ったのかと思いました。

本当にその通りでした。

遊ぶと後悔するのに、断っても後悔する。笑

 

 

 

 

あ、そうそう

ブログのタイトルは「乾杯」という章からの引用です。

 

よくある「好きな人に幸せにならそれでいい」的なやつ。

まだまだ子どもの私には理解が出来ません。笑

一番に思われたい。笑

好きな人の為に好きでもない人と結婚。

しかもその好きな人から以前貰った指輪をつけて、その人を式に呼んで。

いやーすごい。

でもこの場合、その「相手の為」が伝わっていない。

新婦が自分が贈った指輪をつけ、自分を式に招待するのは、

当て付けだと誤解している。

そしておそらく、誤解したまま人生を送るのだと思うと、苦しいですね。

誰しもが幸せになれるわけではないのかもしれない、

その状況を幸せだと思う努力をした方が自分の為かもしれない、

とこの頃思います。

 

 

なんだか重くなってしまいました。

3日坊主にならないようにまた記録します(^^)

”Becouse I miss you"

こんばんは。

最近読んだ本の感想を記録したいと思います(^^)

 

 

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

桜庭一樹

角川文庫

 

 

Lollypopって言うんですね、砂糖菓子

 

面白いなと思ったのが本のタイトルの訳が

A Lollypop or A Bullet

なるほどーって感じです。

Lollypopではだめ、そうでなけば、撃ちぬくのであれば、ってことですよね

この“or ”は。

言葉って面白いなぁと悉く感じます。

 

 

ブログのタイトル ”Becouse I miss you" は引用です。

こんなに悲しい I miss you は初めてです。

家庭内暴力って身の周りで出会ったことないんですけど

なんとなく気持ちは分かります。

したくてしてるのではなくて

攻撃することでしか感情を外に出せない人なら周りにもいます。

何か通ずるものを感じます。

そういう人ほど優しいんですよね。

もちろん暴力はだめですが。

 

 

主人公は中学生の山田なぎさ。

(なぎさって名前一時期憧れていたな、、笑)

片親に、引きこもりの兄。

境遇も相まって現実主義のなぎさは中学を出たら自衛隊に入ることを決めている。

そんなある日転校生の海野藻屑に出会う。

自分は貧乏で恵まれてないと思い込み

”実弾”にしか興味を持たないと決めたのに、

”砂糖菓子の弾丸”ばかり撃つ裕福な藻屑を放っておくことが出来なくなっていった。

 

 

 

子どもの嫌な予感って当たるものです。

なぎさの場合、予感って言うほど漠然としたものではなく、

しっかりと根拠のあるものですが。

 

まだ上手く感想をかけないので印象に残った文章を記録します。

 

 

「あぁ、海野藻屑の方があたしより不幸なのだ、と気づいた。」

 

 

「あたしはふと、三年ぶりにお兄ちゃんが戻ってきたことに気づいた。」

 

 

たまたまですがどちらも文章の末尾が「気づいた」ですね。

どちらもなぎさの思考の描写です。

頭を捻って思考したり、推理したり、予測したり、ではなく

ふとした瞬間に気付いて、それまでのもやもややその場の状況に納得したって感じ。

中学生らしい未熟さが気に入ったのかもしれません。

 

 

悲しさともどかしさが残りますが、

文章がとても綺麗でこういう言葉を発信できるようになりたいなと思いました。

 

 

 

 

はじめまして

情報収集やパソコンにとても疎い自分が嫌いで

 

始めてみよう始めてみようと思ってもう大分経ちました。笑

 

趣味の読書の記録

アウトプットの機会や語彙力を増やす

パソコン慣れ

情報収集(本や流行、くらしのあれこれ)

 

などに活用していこうと思っています。