私の薬指にはあなたからもらった指輪が輝いているのよ。

お笑い芸人の方が書いた本を初めて読みました。

そういえば又吉さんの火花も読もう読もうと思って読んでいない、、、

 

小説を書く芸人は多いですよね。

やっぱりコントだったり漫才だったりネタを考える上で

ストーリーを作ることに慣れているんですかね!

キングコング西野さん、劇団ひとりさん、板倉俊之さん、バカリズムさん。

 

今回は読んだのは

 

『余った傘はありません』

鳥居みゆき

幻冬舎文庫

 

です。

 

読み終わった瞬間読み返したくなりました。

 

ストーリーは姉ときえ・妹よしえの双子のお話。

初めは章ごとに両サイドから書かれていたのですが、

途中であれ?どっちも出てこない、どこに繋がるんだ?っていう章があって

また双子が登場する。

 

メモしながら読めばよかった、と後悔しました。笑

 

私は小説、なかでもミステリーが好きなのに

登場人物がこんがらがることが多々。

それに目を瞑ってしまうこと20年、笑

この堅くなった頭を何とかほぐそうと試行錯誤しています。笑

 

いままでこんがらがったまま読み終えて、

訳分からなくても面白かった、と思える自分が不思議でした。

でも、最近気づいたこととして、私は小説が好きというより

活字や言葉が好きなんです、きっと。

「わーこんな表現の仕方あるんだ。」っていう発見があったり

綺麗な言葉に出会えたりするだけで、

得した気分、というか、嬉しくなります。

 

 

話が逸れました。笑

 

とにかく、この小説は紙とペンをもってもう一度読もうと思います。

理解しきれていないです。笑

ただ、そんなにこの双子から離れてしまうの、とか

斬新な視点、とか

次はどこから?って、次の章がわくわくするような本でした。

久しぶりに一気読みしました。

 

それよりもなによりも私の印象に残っているのは

解説の中で引用されていた鳥居みゆきさんと穂村弘さんの対談の一節。

 

穂村「孤独耐性はあるんですか」

鳥居「だめです、寂しがり屋です。でも基本一人が好きなの。知らなければよかったの、人と遊ぶこととかを。ご飯誘われて、行きたくないと思うのに結局寂しいから行って、やっぱ行かなきゃよかったって絶対思いますもん。(以下略)」

 

歌人穂村弘の、こんなところで。」(「花椿」2013年10月号)

 

衝撃が走りました。笑

私の大学生活をこんなにも的確に表現できるなんて、と。

この解説を読むためにこの本に巡り合ったのかと思いました。

本当にその通りでした。

遊ぶと後悔するのに、断っても後悔する。笑

 

 

 

 

あ、そうそう

ブログのタイトルは「乾杯」という章からの引用です。

 

よくある「好きな人に幸せにならそれでいい」的なやつ。

まだまだ子どもの私には理解が出来ません。笑

一番に思われたい。笑

好きな人の為に好きでもない人と結婚。

しかもその好きな人から以前貰った指輪をつけて、その人を式に呼んで。

いやーすごい。

でもこの場合、その「相手の為」が伝わっていない。

新婦が自分が贈った指輪をつけ、自分を式に招待するのは、

当て付けだと誤解している。

そしておそらく、誤解したまま人生を送るのだと思うと、苦しいですね。

誰しもが幸せになれるわけではないのかもしれない、

その状況を幸せだと思う努力をした方が自分の為かもしれない、

とこの頃思います。

 

 

なんだか重くなってしまいました。

3日坊主にならないようにまた記録します(^^)